iOS アプリ開発に向けて、Swift を学んでいきましょう!まずは、基礎になる変数と定数についてです。
変数/定数とは?
変数や定数は、値を保存しておくために使うものです。また、保存できる値の種類を表す型を持っています。違う型の値を保存することはできません。
入れる用途が決められている箱をイメージすると良いでしょう。
変数や定数は、名前を決めることができます。箱にラベリングするイメージで良いでしょう。
変数名や定数名を決めるときは、ラベリングするときと同じように、どのような値が入る箱なのかわかりやすい名前にしましょう。
変数と定数の違いは、保存した値を違う値に変更できるかどうかです。
変数の場合は、箱に入れた値を取り出して、違う値を入れることができますが、
定数の場合は、一度箱に入れたものは取り出せず、違う値に置き換えることができません。
Swift コードでの使い方
変数や定数がどのようなものかわかったところで、実際のソースコードでの使い方を見ていきましょう!
宣言
変数や定数を使うためには、まず箱を用意する必要があります。この箱を用意する手順を宣言と言います。宣言は、以下の形式で行います。
// 変数の宣言
var 変数名: 型名
// 定数の宣言
let 変数名: 型名
宣言の例を以下に示します。
var number: Int // 整数型の変数number
let text: String // 文字列型の定数text
代入と初期化
箱に値を入れる手順を代入と言います。代入は以下の形式で行います。
変数名(定数名) = 代入する値
代入の例を以下に示します。
// 同じ型の値なら代入できる
number = 10
// 違う型の値を代入することはできない
number = "ヒヨコ" // エラー
宣言で箱を用意しましたが、箱は空のままだと使えません。一度代入で値を入れる必要があります。最初に代入する手順を初期化と言います。初期化は以下のように行います。
// 宣言とは別で初期化を行うパターン
var number: Int // 整数型の変数numberの宣言
number = 10 // numberに10の値を代入(初期化)
// 宣言と同時に初期化を行うパターン
var number: Int = 10
初期化を行った後、変数は値を変更できますが、定数は値を変更できません。
// 変数の場合
var number1: Int = 10 // 整数型変数number1を宣言して10で初期化
number1 = 20 // number1に20を代入して値を変更
// 定数の場合
let number2: Int = 30 // 整数型定数number2を宣言して30で初期化
number2 = 40 // エラー(値は変更できない)
型推論
Swift は、型推論の機能を持っています。型推論とは、値の型がわかれば、変数や定数などの型を明示的に記述しなくても Swift が自動で判断してくれる機能です。
宣言と同時に初期化を行う場合、初期化する値から型を判断することができるため、変数や定数の型を指定しなくても良いです。
var number = 10 // 10が整数なので、numberは整数型の変数だと自動判断される
変数/定数の利用
変数を利用するときは、利用したい個所で変数名を指定します。
let text = "ヒヨコ"
print(text); // textを利用
初期化されていない変数や定数を利用することはできません。
let text: String
print(text); // textが初期化されていないのでエラー
まとめ
今回は、Swift の変数と定数について見ていきました!
- 変数/定数とは?
- 決まった種類の値を保存する箱です。
- 名前を決めることができます。
- 変数は、保存している値を変更できます。
- 定数は、保存している値を変更できません。
- 箱を用意する手順を宣言と言います。
- 箱に値を入れる手順を代入と言います。
- 宣言の後、最初に代入する手順を初期化と言います。
以上で、【Swift入門】#01 変数と定数 は終わりです。
次は、型について学んで行きましょう!
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