Wear OS アプリ(スマートウォッチアプリ)の開発方法

Android

Wear OS アプリ(スマートウォッチアプリ)の開発方法について、Wear OS アプリのプロジェクト作成から動作確認までを紹介します!
動作確認は、エミュレータを使用する場合と、実機を使用する場合の両方を紹介します。

事前準備

事前にAndroid Studio をインストールしておきます。
まだインストールしていない方は、以下の記事で詳しくインストール方法を紹介していますのでご参照ください。

プロジェクトの作成

まずは、Wear OS 用のプロジェクトを作成します。

Android Studio 起動画面の 「Project」から、「New Project」をクリックします。

Android Studio 起動メニュー画面

画面左側の「Templates」から「Wear OS」選択し、「Blank Activity」を選択します。
その後、画面右下の「Next」をクリックします。

Wear OSアプリのプロジェクト作成1

プロジェクトの設定を行います。プロジェクト名やパッケージ名等を指定したら、画面右下の「Finish」をクリックします。

以下のような画面が起動すると、プロジェクト作成は完了です。

Wear OSアプリのプロジェクト作成3

動作確認

続いて、作成したプロジェクトで動作確認をします。

エミュレータで確認する場合

エミュレータを作成する

Wear OS のエミュレータを作成していなければ、作成しましょう。

まず、AVD Manager を開きます。

AVD Manager の場所

画面下部にある「Create Virtual Device…」をクリックします。

watchAVDの作成1

画面左側の「Category」から「Wear OS」を選択します。
次に、好きな画面の形を選んで、画面右下の「Next」をクリックします。

画面の形について

  • Square … 四角い形
  • Round Chin … 下部が直線で切り取られた円形
  • Round … 完全な円形
watchAVDの作成2

システムイメージを選択します。選択できるものがなければ、 適当なシステムイメージを「Download」をクリックしてダウンロードします。
システムイメージを選択したら、画面右下の「Next」をクリックします。

watchAVDの作成3

作成した エミュレータ の 名前等を設定します。デフォルトのままで問題なければ、そのまま画面右下の「Finish」をクリックします。

watchAVDの作成4

エミュレータ一覧に作成したエミュレータがあれば、作成完了です。

watchAVDの作成5

エミュレータで実行

デバッグ実行するデバイスが、作成したエミュレータになっていることを確認後、▶︎をクリックして実行します。

watchアプリの実行

エミュレータに以下のような画面が表示されると動作確認完了です。

watchAVDでの実行例

実機で確認する場合

今回は、Google Pixel Watch を使用した例を紹介します。他の Wear OS スマートウォッチでは、多少異なる場合があります。

スマートウォッチを開発者モード ON にする

スマートウォッチの「設定」アプリを開き、「システム」>「デバイス情報」>「バージョン」の順にタップします。
次に、「ビルド番号」を7回連続でタップすることで、スマートウォッチを開発者モード ON にできます。

ADBデバッグ、Wi-Fi デバッグを有効化する

開発者モードを ON にできたら、スマートウォッチの「設定」アプリから「開発者向けオプション」をタップして開きます。
開発者向けオプションの中から「ADBビルド」、「Wi-Fiデバッグ」をそれぞれタップして有効化します。

スマートウォッチをデバッガに接続する

次に、スマートウォッチをデバッガに接続するために、Android Studio の Terminal を開き、以下のコマンドを入力します。
スマートウォッチの IPアドレスは、Wi-Fi 設定画面か、「開発者向けオプション」>「ワイヤレスデバッグ」を有効化した画面で確認することができます。

adb connect [スマートウォッチのIPアドレス]:5555

例) adb connect 192.168.1.100:5555

Terminal は、Android Studio 画面左下の「Terminal」をクリックすると開くことができます。

Terminalの場所

コマンド入力が成功して、スマートウォッチがデバッガに接続されると以下の応答が返ってきます。

connected to [スマートウォッチのIPアドレス]

例) connected to 192.168.1.100:5555

実機で実行

スマートウォッチの画面に「デバッグを許可しますか?」と表示されるので、「確定」をタップしてデバッグを許可します。

デバッグ対象のデバイスが、実機(今回の例ではGoogle Pixel Watch)になっていることを確認後、▶︎をクリックして実行します。

watchアプリの実機実行

実機の画面が以下のように表示されれば、動作確認完了です。

実機(Pixel Watch)での実行例

まとめ

Wear OS アプリ(スマートウォッチアプリ)用のプロジェクトを作成して、動作確認する手順までを紹介しました!

  • Wear OS テンプレートを選択してプロジェクトを作成
  • Wear OS 用のエミュレータを作成して、エミュレータで動作確認可能
  • スマートウォッチ実機で動作確認する場合
    • 開発者モードを ON にして、ADBデバッグ、Wi-Fiデバッグの有効化が必要
    • IPアドレスを指定してデバッガと接続が必要

以上で、Wear OS アプリ(スマートウォッチアプリ)の開発方法 は終わりです。

参考

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